成功する弁護士が行っている顧客開拓のための広報活動

広まる

紹介されるために

紹介されるための広報活動としては次のものがあげられます。

  • ホームページの活用
  • ニュースレターの活用
  • 事務所紹介リーフレットの活用
  • 相談無料カードの活用

顧客開拓の4番めは、あなたが紹介されるようになる段階です。
知り合いの母数が増えて、その方たちがそれぞれあなたを紹介してくれるような環境がつくれたらいいですよね。
今までの「1」「2」「3」のステップを経て、高い信頼関係を築くことができているなら、紹介は自然に起こります。

その時に役にたつのはニュースレターやリーフレット、相談無料カードやホームページの存在です。
なぜなら、紹介したいと思ったとき、紙のニュースレターやリーフレットが手許にあれば、「こんな事務所です」と手渡すことができ、相談無料カードは「よかったらこれを使って」と手渡すことができます。また、中身の充実したホームページがあれば、「ここのホ―ムペ―ジをみてね」と教えることができるからです。

変な事件や事故が報道されることの多い現代では、知らない人に対する警戒心がより一層強くなっています。そんなとき安心できるのでは、やっぱり自分が信頼している人。
もし法的なトラブルをかかえて、弁護士に相談したいとなったとき、弁護士を知らなければ自分の家族や友人に聞きませんか?
「誰かいい人知らない?」

こんな時代だからこそ、紹介も起こりやすいのです。

紹介が起きていないとすると、先方の求めているものをまだ提供しきれていないか、提供していることが先方にはきちんと伝わっていないか、いずれかの可能性があるので、実際に会って話をきいたり、アンケートを実施するなどして顧客にきいてみましょう。

顧客が本当にもとめているもの

ところで、いくら相談者や依頼者の気持ちになったとしても、求めていることをどこまで提供できるかはわからない。
そもそも簡単に解決出来るような事案じゃないかもしれない。
経験則上、解決が難しいものや、相手が求めている対応がはじめからできないことがわかっているケースもある。
もしかしたら専門技術も経験も足りないかもしれない。
相手の求めているものが与えられない場合だってある。
その場合はどうするんだ?

そんなふうに感じている先生もいらっしゃるかもしれません。

成功する弁護士さんも、いつも思い通りの結果が得られるわけではありません。
それなのに、どうして、関係が崩れないのでしょうか?

弁護士のご家族から興味深いお話をきいたことがあります。
ある女性が弁護士のところにやってきて、「夫と離婚したいんです」といわれたそうです。
先生はお話をじっくりきいてから
「わかりました、じゃあ、こんどはご夫婦で私のうちへいらっしゃい」
「お二人の言い分をききましょう」

ご自宅へやってきたご夫婦は、先生と食事をしながらいろんな話をしました。
ところが2人は帰るときには、離婚相談がうそのように仲睦まじく帰っていかれたというのです。

こんなことが一度や二度ではなかったそうです。

もちろん問題解決のために最善を尽くすことや、他の人に協力を仰いだり、能力を磨く不断の努力が大切なのはいうまでもありませんが、技術や経験と同じくらい重要なものもあることを忘れないでほしいと思います。

それは相談者や依頼者が本当にもとめているのは、
「自分の抱える、一人では解決出来ない悩みを早く取り除きたい」
「もとの安心できる自分に戻りたい」
「希望のもてる人生を送りたい」
という自分の強い欲求を満たすことだということです。

そのため、相談者や依頼者と真摯に向き合い、不安を一緒に取り除いてあげる気持で接し、この欲求を満たすことが出来れば、顧客満足度は一気にあがります。

場合によっては、勝ち負けよりこのことのほうがずっと重要だったりすることもあるのです。

たとえ望みの結果が得られなかったとしても、このことを念頭に相手の身になりそのときの最善と思える行動をとっていれば、誠実さはきちんと相手に伝わるものなのです。